美味しい珈琲をリーズナブルに飲んでいただきたい、そんな思いで店を開いて早13年。一昨年11月に天神町から府中町の現在の店舗に移転した。この味を求めて遠方にもファンは多く、通販で対応している。
たとえ珈琲が苦手でも、珈琲の香りは大好きという人は多いだろう。癒されたり、元気が出たり、珈琲の香りは私たちの気分まで変えることが出来る。そんなパワーを持った珈琲の香りが毎日ただよう場所がある。とても香ばしい香りのするケムリだ。道行く人も思わず振り返る、府中町三丁目、いちょう通り沿いだ。香りの出所は自家焙煎珈琲豆専門店の「珈琲鳴館」だ。マスターの佐野が、毎朝せっせと焙煎している。白い生豆がじっくりと焼かれ、見慣れた珈琲色になる。そして煙が上がり、店内から通りへと、香ばしい香りが広がるのだ。
もちろん、お店で粉にしてもらうと深呼吸したくなるほど深い香りが飛び出してくる。それは「焙煎当日に売るから香りが違う」のだという。だから家に持ち帰って封を開けたとき、広がる香りはまた格別。飲まなくても、この香りを味わうだけでお金を払いたいと思うほどだ。佐野がこの店を始めたのは13年前。「珈琲を愛好家だけのもののにしたくない」と、初心者にも入りやすい。ガラス戸の明るい店内には約30種類の豆が並び、それぞれに特長やコメントとともに「本のお供に」「華やかな気分」など手作りのPOPが。味や香りの好みだけでなく「元気が欲しいとき」「リラックスしたいとき」など気分に合わせて豆を選べるのは、やはり楽しい。そして当日焙煎が基本。ちゃんとした技術を持った職人だけど、いい意味で職人らしくない。だから気軽に質問したり、声を掛けられる雰囲気。
価格はたくさん買えば安くなる設定、決して安売りではない。例えば50g315円の豆が100gだと20%引きに、250gだと25%引きに、さらに500gだとなんと40%引きにもなるのだそれは「美味しい珈琲をたくさん飲んでもらいたい」というメッセージ。朝のお目覚め、家事や仕事の合間に好きなだけ飲んで欲しい、ただそれだけだという。